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【2026年】副業で使えるPCは10万円で作れる!中古オフィス機+グラボでCanva・Claude Code・動画編集まで

副業用PCを10万円で作る記事のアイキャッチ 家電・ガジェット

「仕事用のPCが欲しい。動画も少し編集したい。予算は10万円」

この条件で家電量販店に行くと、たいてい性能の足りないノートPCを掴まされます。同じ10万円でも、中古のオフィス機を土台に組めば、まったく別物のマシンが手に入ります。

私が実際にやっている方法です。ヤフオクで企業から放出された中古のデスクトップを買い、メモリを足し、必要ならグラフィックボードを載せる。これでCanva・Claude Code・DaVinci Resolve・CapCutまで動きます。

前回の記事で「オーバースペックなPCを買うな」と書きました(→ MacBook41万vs自作10万|PC選びの罠と本当に必要なスペック)。今回はその続きで、具体的に何を買えばいいのかという話です。

なぜ「中古オフィス機」なのか

企業のPCは、3〜5年で一斉に入れ替わります。壊れたからではありません。リース期間が終わるからです。

その結果、まだ十分に動く機体が、大量に中古市場へ流れます。しかも企業向けのマシンは、家庭用の格安PCより作りがしっかりしています。

  • 法人向けは耐久性重視の設計…24時間つけっぱなしの環境を想定しています
  • メンテナンスしやすい…部品交換を前提に作られていて、工具なしで開く機種も多い
  • 台数が多いので相場が安い…同じ型が何万台も流れてきます
  • 状態が読みやすい…事務所で静かに動いていた個体がほとんどです

古民家を買って直して住むのと同じ発想です。土台がしっかりしていれば、手を入れる価値があります。

中古を買うなら、ノートよりデスクトップ

同じ「中古の法人機」でも、ノートPCは別物だと思ってください。

デスクトップは机の上に置きっぱなしです。動かされていないので、個体ごとの差が小さい。外装に多少の傷があっても、中身の消耗はたかが知れています。

ノートは持ち運ばれています。そして、どう扱われたかは人によって千差万別です。

  • バッテリーがくたびれている…消耗品です。数年使われた個体は、まず劣化しています。交換できない機種も多く、できても数千円〜1万円以上かかります
  • 液晶にスレ・キズ・ドット抜け…毎日開け閉めされ、カバンに入れられています
  • キーボードのテカリと沈み…よく使うキーだけ反応が悪い、ということが起こります
  • ヒンジ(画面の付け根)のガタ…ここが割れている個体は、直すと高くつきます
  • 底面の熱…膝の上や布団の上で使われていた個体は、内部にホコリが詰まっています

外から見て分かるのは液晶と外装だけで、バッテリーとヒンジは写真では判断できません。ここが中古ノートの怖いところです。

※もっとも、たまに「ほぼ未使用」の異常にきれいな個体も混じっています。買われたけれど、ろくに使われないまま入れ替え時期を迎えたやつですね。窓際の席で眠っていたのでしょうか(笑)。当たれば儲けものですが、それを狙って買うものではありません。

中古で予算を抑えるなら、デスクトップ。これが結論です。持ち運びが必要なら、この記事の最後で別の答えを出します。

選ぶときの絶対条件:Windows 11に対応しているか

ここだけは外せません。Windows 11には、はっきりした足切りラインがあります。

  • CPU…Intelなら第8世代Core以降、AMDならRyzen 2000シリーズ以降
  • TPM 2.0が有効にできること
  • セキュアブートに対応していること

目安として、2018年以降に発売されたビジネス機なら対応しています。それ以前の機体は、どれだけ安くても避けてください。安物買いになります。

具体的には、このあたりが定番です。

  • 富士通 ESPRIMO Dシリーズ(D588 以降)
  • DELL OptiPlex 3060 / 5060 / 7060 以降
  • HP ProDesk / EliteDesk 600 G4 以降
  • Lenovo ThinkCentre M720 以降

私はヤフオクで2019年モデルを買って使っていますが、問題なく動いています。

形を間違えると詰みます:スリム型とミニタワー

同じ機種名でも、筐体の形が数種類あります。ここが一番の落とし穴です。

拡張性 向き不向き
ミニタワー(MT) ◎ グラボも電源も交換できる 手を入れるならこれ
スリム型(SFF) △ ロープロファイル品のみ 省スペース優先の人向け
超小型(マイクロ/Tiny) × ほぼ増設不可 メモリとSSDだけ足す人向け

中古オフィス機の筐体3種類と拡張性を比べた図

グラフィックボードを載せる予定があるなら、ミニタワー(MT)を選んでください。

スリム型でも載せられますが、条件がつきます。

  • ロープロファイル(LP)対応の短いカードしか物理的に入らない
  • 電源が180〜260W程度で、しかも独自形状のため交換が難しい
  • 結果、補助電源のいらない75W級のカードが上限になります

制限が嫌なら、素直に自作する

中古オフィス機は安くて土台が良い一方で、メーカーが決めた枠の中でしか手を入れられません。

  • 電源が独自形状…容量を上げたくても、市販の電源に交換できないことがあります
  • ケースが狭い…大きなグラフィックボードもCPUクーラーも入りません
  • マザーボードが専用設計…将来CPUだけ載せ替える、という遊びができません
  • 拡張スロットが少ない

スリム型に載せるなら、補助電源のいらないロープロファイル品から選ぶことになります。

GTX 1650 グラフィックボード ロープロファイル

GTX 1650 グラフィックボード ロープロファイル

補助電源が要らないクラス。中古オフィス機に載せるならこの範囲で

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この制限が嫌なら、パーツから自作した方が結果的に安上がりです。自作なら、電源もケースも自分で選べます。壊れた部品だけ交換して、10年でも使い続けられます。

私のメインマシンは6年落ちの自作機ですが、いまも現役です。中身を少しずつ入れ替えているので、古いという感覚がありません。「買い替える」のではなく「直しながら使う」ができるのが自作の強みです。

  • とにかく安く、手早く → 中古オフィス機
  • 自由に手を入れたい、長く使いたい → 自作

どちらが正解ということはありません。予算と、自分がどこまで触りたいかで決めてください。

10万円の内訳(例)

私の考える配分です。数字は相場の目安で、時期によって動きます。

項目 目安 メモ
中古オフィス機(第8世代Core以降・ミニタワー) 2〜4万円 Windows 11対応が絶対条件
メモリ増設(中古DDR4) 5,000〜1万円 8GB×4枚で32GBが狙い目
SSD(1TB) 1〜1.5万円 付属が256GBなら足したい
グラフィックボード 1.5〜3万円 動画編集をするなら。事務だけなら不要
モニター 1.5〜2.5万円 ここをケチらない。自宅作業なら2枚推奨
合計 7〜10万円 用途次第で削れます

メモリは新品を買わないでください。いま新品のDDR4は1年前の3倍以上に高騰しています。中古なら数千円です。買い方は別記事にまとめました。

メモリ3.4倍!中古DDR4で32GBを安く作る買い方と注意点

新品で確実に行くなら、ツクモが扱っているKLEVV(SK Hynix系)が無難です。

KLEVV DDR4-3200 16GB(8GB×2枚)デスクトップ用

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ツクモ扱い/SK Hynix系ブランド。新品で確実に行くならこれ

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SSDは容量を優先する

中古オフィス機は256GBのSSDが付いていることが多く、これはすぐ埋まります。1TBに載せ替えるか、増設するのがおすすめです。中がHDDだった場合は、ここを替えるだけで体感が別物になります。

Crucial BX500 SSD 1TB(2.5インチ SATA)

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3年保証/中古PCの容量アップに。HDDから替えると体感が別物になります

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自宅で作業するなら、モニターは2枚が必須

本体をケチってでも、ここは削らないでください。毎日目に入るもので、作業効率に直結します。

そして据え置きで使うなら、モニターは2枚にしてください。贅沢ではなく、仕事の速さが変わります。

  • 資料を見ながら書く…片方に元データ、片方に作りかけの書類。切り替えるたびに集中が切れます
  • AIを使うなら、ほぼ必須…片方にAIとのやり取り、片方に作業中の画面。行ったり来たりが消えます
  • Excelと請求書、メールと添付ファイル…事務仕事はほぼ「2つを見比べる」作業です
  • 動画編集…タイムラインとプレビューを別画面に置けます

1枚で作業するのは、机の上に書類を1枚しか広げられない状態と同じです。ウィンドウを切り替えている時間は、積み上げると馬鹿になりません。

2枚目は同じ機種で揃えると見え方が揃って快適ですが、まずは手持ちのテレビや古いモニターを繋ぐだけでも効果があります。中古のモニターなら数千円台からあります。

机が狭くなるのが嫌なら、モニターアームで浮かせると一気に広くなります。

モニターアーム デュアル(2画面用)

モニターアーム デュアル(2画面用)

2枚並べるなら机が広く使えます

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I-O DATA 23.8インチ フルHDモニター(ADSパネル・3年保証)

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PC本体より先に投資して良い場所。2枚並べると作業効率が変わります

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なお、中古のオフィス機はHDMIとDisplayPortの両方が付いている機種が多いので、2枚挿しはそのままできます。買う前に映像出力の数と種類を確認しておいてください。

この構成で何が動くか

10万円のマシンで、実際に日常業務が回っています。

Canva(画像・資料作成)

ブラウザで動くので、メモリさえあれば快適です。タブを開きっぱなしにするので16GB以上を推奨します。

Claude Code(AIによる開発・作業自動化)

処理の本体はクラウド側なので、手元のマシンに高い性能は要りません。エディタとブラウザが快適に動けば十分です。私は10万円クラスの自作機で、実際に業務システムの開発まで回しています。

DaVinci Resolve(動画編集)

無料版でもプロ用の機能が揃っている編集ソフトです。ここだけはグラフィックボードが効きます。GPUが書き出しを担当するので、載せるかどうかで待ち時間が変わります。逆に言えば、動画をやらないならグラボは要りません。

選ぶときは、補助電源が要らないクラスにしてください。中古オフィス機の電源は容量が小さく、しかも交換しにくい形状のことが多いためです。

グラフィックボード(補助電源不要クラス)

DaVinci Resolveを使うなら。中古オフィス機の電源容量に合わせて選ぶこと

CapCut(ショート動画)

インフルエンサーがやっているようなショート動画の編集なら、これで完全に足ります。縦型の短尺は素材も軽く、書き出しも短い。ここに30万円のマシンは必要ありません。

Officeはサブスクか、買い切りか

Microsoft 365 のようなサブスクは、「毎年払い続ける額」で判断してください。年1万円強を10年払えば10万円以上。マシン1台分です。

そして意外と知られていませんが、2026年現在も買い切り版(永続ライセンス)は購入できます。Office Personal 2021、Home & Business 2021、Professional 2021 といったラインナップです。

サブスク(Microsoft 365) 買い切り版
支払い 毎年払い続ける 一度きり
常に最新版 ×(そのバージョンのまま)
複数台・クラウド容量 基本1台
向いている人 常に最新が要る/複数端末で使う 1台で長く使う個人事業主・副業
Microsoft Office Home & Business 2021(買い切り版)

Microsoft Office Home & Business 2021(買い切り版)

サブスクではない永続ライセンス。仕事で使うならケチらない

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副業や一人でやっている事業なら、買い切り版で十分というのが私の判断です。WordとExcelの機能は、この数年で劇的に変わってはいません。

仕事で使うなら、Officeは必須です

ここは、はっきり書いておきます。ビジネスで使うなら Microsoft Office は必要です。無料の互換ソフト(LibreOffice など)で代用しようとすると、いずれ事故ります。

  • レイアウトが崩れる…互換ソフトは「開ける」だけで、「同じに見える」保証はありません。崩れた見積書や請求書を取引先に送った時点で、信用に傷がつきます
  • 関数やマクロが完全に一致しない…エクセルの複雑な計算式やマクロは、互換ソフトで動かないことがあります
  • 相手がOffice前提で送ってくる…取引先から届くファイルはWordとExcelです。こちらの都合で環境を変えられません
  • 印刷とページ設定がずれる…紙で出す書類は、ここが致命的です

節約していい場所と、してはいけない場所があります。PC本体は中古で十分、メモリも中古で十分。でもOfficeはケチらない。これが結論です。

安く買うなら「中古のパッケージ」。危ないのは「キーだけ」

私はヤフオクで Office Home & Business 2019 を6,000円で落札して使っています。サブスクなら1年分にもならない金額です。

ただし、安ければ何でもいいわけではありません。危険なのは中古そのものではなく、買い方です。

避けるべきもの

  • プロダクトキーだけを売っている出品…使い回されている可能性があり、あとからライセンスが停止されることがあります
  • 販売元が不明な激安サイト…数百円〜千円台のものは、まず正規ルートではありません
  • 「〇〇台まで使えます」と書いてあるもの…ライセンス違反です

比較的安全なもの

  • パッケージ(箱)やPOSAカードの現物がある中古…写真で現物とプロダクトキーの封の状態が確認できるもの
  • 出品者の評価が十分にあり、本人確認済みのアカウント
  • 相場から極端に外れていない価格…Office 2019/2021 が数千円〜1万円台なら現実的な範囲です

なお、OEM版・DSP版は本来PC本体に紐づくライセンスで、単体での譲渡はマイクロソフトの想定外です。私は自己責任で買っています。確実に安心を取るなら、Microsoft公式ストアや正規取扱店の買い切り版を選んでください。数千円の差で、後々の面倒が消えます。

足りなくなったら、どこを足すか

この構成の良いところは、後から足せることです。

  1. まずメモリ…重いと感じたら、ほぼここです
  2. 次にSSD…容量が埋まると露骨に遅くなります
  3. 動画をやるならグラボ…書き出し時間が変わります
  4. モニターの2枚目…作業効率だけで言えば、これが一番効きます

最初から全部盛らない。困ってから足す。これができるのがデスクトップの強みです。ノートPCではこうはいきません。

「でも持ち歩きたい」という方へ。母艦をこの構成で組んで、外はChromebookから接続するという手があります。

ノートPCは本当に最適解?デスクトップ+Chromebookリモートという答え

まとめ:ゲーミングではなく「仕事が回る」基準で選ぶ

  • 中古のオフィス機は土台が良い。企業のリース落ちが大量に流れています
  • Windows 11対応が絶対条件。第8世代Core以降/Ryzen 2000以降、2018年以降のモデル
  • 形はミニタワー(MT)を選ぶ。スリム型はグラボと電源で詰みます
  • メモリは中古DDR4。8GB×4枚で32GBが安く作れます
  • Canva・Claude Code・CapCutは、これで十分動く。DaVinciを使うならグラボを足す
  • 後から足せるのがデスクトップの強み。最初から盛らない

10万円で「仕事が回るマシン」は作れます。30万円のマシンを買って、エクセルとブログ更新に使うより、よほど気持ちのいいお金の使い方だと思っています。

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