はじめに
毎年、新モデルが発売されるモデルチェンジが繰り返される冷蔵庫。実は中身はさほど変わらず、省エネ性能は上がっていません。
私が使用している9年前のモデルと現行モデルを比較してみました。スペックを比較することで冷蔵庫の中身が見えてきました。
取り上げるシャープの冷蔵庫を批判する記事ではありません。むしろ、おすすめしたい機種です。9年間故障もなく、満足度の高い機種です。次購入する場合も後継機を購入する予定です。
省エネ性能が頭打ち
省エネ性能4を実現しているのは大型機のみ500L前後の大型機のみ。大型機の方が断熱性能や効率を良くしやすく省エネ性能を上げやすいということでしょう。
省エネ性能☆3と4の差
省エネ性能は、東芝の冷蔵庫は、少し良いようです。金額差で言うと1ヶ月58円(年間700円程度)なのでそこまで大きな消費電力差ではないです。(450L前後の機器)
年間消費電力(50Hz) | 年間電気代(50Hz) *2 | |||
省エネ性能☆4 | 東芝GR-T470GZL | 465 L | 239 kWh | 6453 円 |
省エネ性能☆3 | シャープSJ-MW46H | 457 L | 263 kWh | 7101 円 |
☆3と☆4の差は年間で約400円!一ヶ月あたり33円の違いしかなし!
冷蔵庫を購入するときは、☆3か☆4を買えば問題ありません。
では☆5は?というと一部の高額冷蔵庫しかありませんでした。
省エネ性能は10年前から変わっていない
うちは、シャープの冷蔵庫を愛用しております約9年前に購入した冷蔵庫になります。
同型の冷蔵庫のモデルが今でも販売されています。実際比較してみましょう。
9年前モデルと現行モデルの省エネ性能比較
シャープの同型の省エネ性能比較です。同モデルでも庫内の容量が少なくなっています。庫内を小さくして省エネ化してる可能性もあります。
年式 | 機種 | 庫内容量 | 消費電力 | 1Lあたり消費電力 |
2012年 | SJ-PW42X-W | 424L | 260kWh | 0.613kWh |
2021年 | SJ-G415H | 412L | 252kWh | 0.612kWh |
結果→→ほとんど消費電力は変わらない!省エネ性能は進化していない。
スペック比較
9年前の製品とどこが違うのか見てみよう。
SJ-PW42X-W | SJ-X415H | |
容量 | 424L | 412L |
5ドア | 5ドア | |
外形寸法 | 幅600mm×奥行698mm※2×高さ1,820mm | 幅600mm×奥行698mm※2×高さ1,820mm |
最小必要設置スペース | 幅610mm×奥行705mm※4×高さ1,870mm | 幅610mm×奥行705mm※4×高さ1,870mm |
重量 | 77Kg | 88kg |
定格消費電力(電動機) | 90W | 85W |
定格消費電力(電熱装置) | 131W | 131W |
ドアタイプ | どっちもドア | どっちもドア |
省エネ達成率 | 当時198% | 100% |
冷蔵庫 | 222L | 215L |
製氷室(アイスルーム) | 19L | 20L |
冷凍庫上段 | 23L | 22L |
冷凍庫下段 | 84L | 79L |
野菜室 | 76L | 76L |
冷蔵室特長 | プラズマクラスター プラズマクラスター見守り運転 ミスト冷却 出し入れラクラクライン ナノ低温脱臭触媒 LED照明 | プラズマクラスター(冷気除菌) プラズマクラスター見守り運転 チルドルーム 折りたたみトレー 高さ調節トレー 側取りポケット 出し入れラクラクライン ナノ低温脱臭触媒 ガラス棚 LED照明 |
冷凍室・アイスルーム特長 | 約-40℃冷気おいそぎ冷凍 低温冷凍 熱いもの冷凍 自動製氷(大きさ可変:大/標準) おいそぎ製氷 Ag+イオンによる抗菌加工 | 新鮮冷凍 おいそぎ冷凍 自動製氷 おいそぎ製氷 製氷皿清掃 Ag⁺イオン加工 |
静音設計 | 約20dB | 約20dB |
性能差はない
省エネ性能は若干上がっているが、冷蔵庫の容量とトレードオフ。
電動機の性能の差、断熱処理、庫内のレイアウトの関係などで容量の変更になったと想像できる。
また、ガラスのトレーになったことで重量が増えています。
機能の差は?
こちらも大きな違いはありません。どっちもドアや脱臭除菌、消臭に役立つプラズマクラスターや急速冷凍機能はそのまま継承されています。
・折りたたみトレー
食品のサイズに合わせて、棚を折りたたんでに変えられる機能が追加されている。
・新鮮冷凍
通常冷凍よりさらに低温で保存。霜取り運転前やドア開閉後に急冷し、温度上昇を防ぎ、霜つきを抑え鮮度を維持するという機能。
冷蔵庫比較の検証結果
冷蔵庫のここ数年に大きな性能変化はありません。機能・デザイン面で高価格帯の冷蔵庫は進化はしていますが、中価格帯、低価格帯の進化はしていません。
近年は、付加価値的にガラスドア・真空チルド・タッチレスドア開閉・WIFI接続・音声操作などつけて魅力アップしています。
メーカーも商売なので、ブラッシュアップの販売戦略や毎年型式を変えることで、保有部品の年数更新など、更新促進などビジネス戦略があります。
自分に必要な最低限の機能を見極めて商品選びをしましょう!
性能重視なら型落ち品で十分です!
低・中価格帯の冷蔵庫は細かいレイアウトなど違いますが、さほど大きな使用感は変わってきません。
冷蔵庫選びは、型落ちのモデルで十分です。量販店のアウトレット館などで型落ち品を探すのも価格を抑えられるのでオススメです。
2021年4月15日発売モデル SJ-X414H
1年前の型落ちモデルになります。SJ-X414Hと比べると価格コムで1万円程度安いです。
2021年9月9日発売モデル SJ-X415H
こちらは半年前に販売しているモデルです。半年で型が更新されるのでそろそろ新機種が発売されるかもしれません。価格は下がってきているので交渉しだいで安く購入できるかもしれません。
今回比較したシャープの「どっちもドア」冷蔵庫
シャープの「どっちもドア」冷蔵庫はかなり使いやすいです。本家のプラズマクラスターも搭載で嫌な匂いもカットしてくれるのでかなりオススメです。
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