サーキュレータ選びの初歩
サーキュレータならどれも一緒と安いサーキュレータを買えばいいと思ったら間違いです。採用している「モーター」によって消費電力や性能が異なります。
間違えないサーキュレータ選びをしましょう。
一番最初に考えなくてはならないのは、「扇風機やサーキュレータの命」モーターです。
最近流行りのDCのモーターとはなんぞや?ACモーターだとダメ?
そんな疑問を解消します。
※モーターにも種類がいっぱいあり直流・交流だけでは区別出来ない部分もあります。今回は扇風機やサーキュレータについてのお話です。
ACモーターとは?
「AC」=「交流」の電気のことです。なので「交流で動くモーター」ということになります。
日本の電気は、100V の「交流(AC)」で電気がコンセントまで来ています。
(Hzや+ーの入れ替わりについては難しくなるので割愛)
なので、100Vの電気をそのまま使ってモーターを回すことが出来ます。
ACモーターのメリット
- 電気をそのまま使用することができるので、電気の変換装置が不要。
- 安価に設計出来て部品点数が少なく、故障も少ない。
ACモーターのデメリット
- 扇風機など安価な商品での制御は、「弱・中・強」3段階ぐらいしか出来ない。
- 電気の消費電力が高い。(弱などに設定しても効率が悪く消費電力が高い。)
- DCモーターと比べてモーターの音が大きいと言われている
DCモーターとは?
「AC」=「交流」の電気のことです。なので「交流で動くモーター」ということになります。
車のバッテリーや乾電池など使用しているのがDC(直流)の電気になります。
消費電力が低いということで昨今扇風機やサーキュレータへの採用が増えています。
DCモーターのメリット
- 消費電力が安い(小さい電力でモータを回すことが出来る)
定格運転のときは2倍,微風では6倍くらい効率が違う。 - ACモーターと比べて静音性が高い
- 細かい風量制御が可能
DCモーターのデメリット
- 部品点数が多いため、故障が多いと言われている
- 価格が高価で2倍ぐらいする。(電圧の変換など部品点数が多くため)
- モータの寿命が短いと言われている?
DCモーターにも種類がある?ブラシレス?ブラシ付き?
DCモータは寿命が短いとされています。ですが、DCモーターにも種類があります。
最近のDCモータはブラシレスモーターが採用されていてい、寿命が長くなっています。
ブラシ付きDCモーター
ブラシ付きモーターは、軸側(内側)にコイルの回転部分があり、外側に磁石がある構造。
そうすると回転する軸に電気を流す必要があるので、電気を流すためにカーボンブラシを利用します。そのブラシは常に回転している軸に当て電気を流します。
モーターが回転するたびにそのブラシが摩耗、カーボンのダストが出ます。それが、モーターの回転を邪魔したり、擦り減って隙間ができてしまい電気が流れなくなると故障となります。
寿命が短いと言われる原因の一つになります。
ブラシレスDCモーター
ブラシレスモーターは、軸(内側)に磁石の回転部分があり、外側にコイルがある構造。
一方ブラシレスのモーターは、磁石とコイルのある場所をひっくり返して、回転部分が磁石になり、その周りの部分にコイルが搭載されています。
電気が流れるのは、外側のコイルに流れ、回転部分には電気を流さなくて済むのでカーボンブラシが必要アリません。
結果、ブラシの抵抗が少なくなり、効率アップとカーボンダスト出ないので高寿命になります。
安心してDCモーターのサーキュレーターを選んでいい!
高寿命で安価なACモーターのサーキュレータをおすすめする方もいますが、
DCモータも進化しており、ブラシレスの登場で長寿命化、量産されることで低価格化も進んでいます。
現在のDCモーター扇風機、サーキュレータは、ブラシレスのDCモーター採用が主流かと思います。
今回私も、DCモーターのサーキュレーターを購入しました!
ブラシレスを採用しているかは、取説にも記載はないものが多い
メーカーでDCモーターの記載はあるけどブラシレスの記載がありません。扇風機のモータがブラシレスなのかは、ぶっちゃけわからない。
サーキュレータで謳っているのはアイリスオーヤマの下記の機種ぐらいです。
DCモーターの扇風機を分解されてる方がいます。ヤマゼンのYHR-CKD351の機種は、日本電産の48Fシリーズというブラシレスのモーターが使われてます。(下記リンク参照)
「まず、分解。」ブログ<YAMAZEN扇風機のDCモーターは日本電産製だった!>
古いDCの製品はブラシありのモータを利用している可能性がありますが、2022年現在ブラシレスが主流となって来ています。安心してDCモーターのサーキュレーターを購入していいと思います。
※ノーブランドや低価格のものは不安がありますが・・・。
以上参考になれば幸いです。
<おすすめのサーキュレータ選びも紹介中>
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